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Takayuki Shiraishi - Fixed Point Films

¥1,760 税込

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Takayuki Shiraishi - Fixed Point Films

Side A Fixed Point Films Part 1 14:45
Side B Fixed Point Films Part 2 14:35

Written and Produced by Takayuki Shiraishi
Mastered by Kuniyuki Takahashi

Photography : Takayuki Shiraishi
Design : Suno Fujimoto (sanpo design)

Format : Cassette + DL code
Catalog No: HERE-002

©︎2022 Takayuki Shiraishi
©︎2022 HERE.
https://www.takayukishiraishi.com/
https://takayukishiraishi.bandcamp.com

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■タイトルの”Fixed Point Films”は「定点映画」というような意味合いになるかと。この作品はコロナ禍の最中、窓越しの風景と、音を消したTVと、時々SNSなどを眺めつつ、30分テープのA面とB面を埋める15分の2曲を毎日数分ずつ順番に録り足していったものです。言わば次にかける曲をその場で自分で作りながら繋げていったDJ MIXというか、音の尻取りというか、最終的にどこに辿り着くのかを自分自身で楽しんだ作品でもあり、結果的にレーベル名のHERE.の引用元であるリチャード・マグワイアの著作「HERE」の、ひとつの画面の中に様々な時代の断片が挟み込まれる感じと繋がっている気もしています。(白石隆之)

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解説:河村祐介(編集/ライター)
■40年以上にわたって、この国のアンダーグラウンドなエレクトロニック・ミュージックにおいて特異な足取りを残す、白石隆之。まさに待望とも言える新録の作品『Fixed Point Films』がここに届いた。おそらく、本作までの間の純然たる新作と呼べるものは白石名義では2002年の『Slow Shoutin'』、そしてブレイクビーツ寄りの別名義、S as In Soul.も含めれば2004年作以来ではないだろうか(編集 / 再リミックス盤などを除いて)。そのキャリアのスタートは、前述のように40年以上前に遡る。1980年、故・阿木謙主宰のレーベル〈Vanity Records〉からリリースされたポストパンク・バンド、BGMへの参加にはじまり、1980年代を通じて、その後、トリスタン・ディスコ、MLDなど、ダビーな音響が印象的なインダストリアル~エレクトロニック・ミュージックのプロジェクトでリリースを重ねていた。これらの作品はもはやあるときまで伝説というか幻であった。しかし、ここ数年、〈きょうレコード〉による〈Vanity Records〉カタログ再発や〈Mule Musiq〉での再発、さらにはフランスの〈Camisole Records〉の尽力により、ようやく多くの人々がアクセス可能な音源となったのだ。幻から確実な認識へ、アーリー・アダプターと少数のディガーたち以外にも、その時代を超えた音楽性を持ったサウンドが存在していたことを証明したとも言える。

そして前述の〈Camisole Records〉が、いわゆるDJカルチャー以降の「テクノ」に触れた白石が博多のインディー・テクノ・レーベル〈Syzyzy〉からリリースしていた1997年の傑作CDアルバム『Photon』をLPへ、そしてデジタルでリイシューしたことも記憶に新しい。こうした彼の動きは、1995年に、ケンイシイなどをリリースしていたベルギーの〈R&S〉傘下の〈APOLLO〉でリリースしたPlanetoid名義の作品にはじまるもので、テクノへとコミットしたその音楽性、そこにはやはりひとつDJ / ダンス・カルチャーが重要度を増していく(彼はDJの名手でもある)。当時の作品を聴くと、デトロイトやヨーロッパのテクノやディープ・ハウス、そしてブレイクビーツといった音楽性に触れながら、自らの音楽性を混ぜ込み、新たな自身の音楽を再構築していたかのようである。ポストパンク期から続く、ダブやソリッドなミニマリズムの感覚、そしてその後のDJカルチャー由来のリズムの冒険まで、それは冒頭で書いたように『Slow Shoutin'』へと続いていくわけだが、その全貌は再発などを含めて、やっと最近理解できたような気もしている。

そしてここに久々にリリースした『Fixed Point Films』は本人の解説コメントにもあるように、DJ的な感性もありつつ、ある種こうした彼の足跡を巡るような作品のようでもある。ダビーなエレクトロにはじまり、電子音の戯れからダウンテンポ、そしてサウンドコラージュ的な後半へと至るA面。そしてB面は、アートコア・ジャングルの亡霊のようなベース・サウンドからブレイクビーツを経て、揺らめくロマンティックなアンビエント・テクノへと流れいく。それぞれは楽曲というほど構成されたものではなく断片的ではあるのだが、作品全体としては連続したものだ。どこか、小さく芽吹く、さまざまな可能性の連続とも言える作品で、否が応でも次なる新録を聴きたくなるそんな作品でもある。

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